面接の最後で、必ず聞かれる「何か質問はありますか?」という問答。
ここは、「面接の最後」ということもあり、「自分を面接官に印象付ける」ための重要な自己PRの場です。
目次
必勝パターン1:質問は絶対にするべき!
「何か質問は?」と聞かれて「特にありません」だけは避けましょう。
志望度合いが高く、将来その企業で働こうとしているのであれば、「聞きたいこと・知りたいことがない」はありえない
からです。
面接官も他の学生と比較して合否を決めますので、「質問がない」学生よりも、「質問がある」学生のほうが入社への熱意を感じます。
面接の最後での質問の場は、自分を印象付ける最後のチャンスと考えてください。
思いつかない学生は「具体的に働くことをイメージしてみる」
「聞きたい質問が思いつかない」という学生も多いのですが、実際に将来、長く働くことをイメージすると聞きたいことはいっぱい出てくるはずです。
- 寮はあるのか?どの編に澄んでいるのか?
- 志望する部門の人数や大きさ、海外勤務の比率・チャンス
- 職場の年齢構成
- 産休を取る人や、出産後も働けるか
などなど、もし自分が10年20年働くことを考えると、いろいろ聞きたいことが思いつくと思いますので、将来をしっかりイメージして考えてみてください。
その中から一番聞きたいことを、戦略的に聞く
数多く思いついた質問の中から、「一番知りたいこと」を選び、「採用に有利になるように」戦略的に質問していきましょう。
必勝パターン2:質問はオープン・クエスチョンで!
質問の仕方の基本として「クローズ・ドクエスチョン」と「オープン・クエスチョン」というものがあります。
- クローズドクエスチョン:YES/NOで答える質問です。
相手の意思を明確に確認したい場合の質問です。例:私は内定もらえますか? - オープンクエスチョン:YES/NOで答えられない
相手から多くの情報を引き出したい場合の質問術です。例:今後の内定までのプロセスはどういうステップでしょうか?
当然ですが、面接で「最後に何か質問は?」と聞かれたときの質問パターンは、後者のオープン・クエスチョンです。間違ってもYES/NOで答えられるような質問はしないようにしましょう。
必勝パターン3:個人面接と集団面接で質問を変える
集団面接では、「自分にしか関係のない」質問は控えめにしたほうが良いと考えられます
- 私は●●に住んでいますが、そこから通っている人はどれくらいいますか?
などです。
その他のNGパターンは以下の記事をご参照ください
必勝パターン4:[OK質問①]採用後の具体的なイメージを描いている質問
自己PRや志望動機で伝えた「志望職種」「志望部門」に関連した質問をすることで、面接官への本気度を伝えることができます。
- 私は、将来出産後も働き続けたいと考えているのですが、産休後の時短勤務利用者はどれくらいいらっしゃいますか?また産休を取って普及される方はどれくらいの比率でしょうか?
- 先ほどの志望動機のように、私の志望は○○ですが、今後どのようなスキルを身につけておくべきでしょうか?
これらの質問は、「おっ!こいつは具体的に働く姿まで見据えて就職活動しているな」と面接官に伝わります。これは「本気度」が伝わり、更に面接官に「次の選考に進めても安心できる」と思ってもらえますので有利になる質問の代表格かと思います。
必勝パターン5:[OK質問②]社員からしか見えない姿
面接官は当然先輩社員ですので、社員からしか見えない「社員の生の声」を聞くような質問です。この質問をすることで、「会社の本当の姿を知りたい」ということが伝えられ、「志望の本気度」を感じてもらうことが出来ます。
- 御社で働いていて、他の会社と比べて優れていると感じられる場面はどういう場面か教えていただけないでしょうか?
- 御社で、(あるいは志望部門で)活躍さている方にはどういうタイプの方が多いでしょうか?
こういう質問ができると、「とりあえず質問しました」ではなく、「本気の質問」であると感じてもらえます。これは面接官に印象付けるためにも非常に重要なポイントだと思います。
必勝パターン6:[OK質問③]志望部門のより詳細な情報
就職説明会などでは、表面上の情報しか伝えられません。志望部門や職種のより詳細な情報を引き出そうとする質問も面接官に本気度を伝えるのに非常に有効です。
- 私が志望している、○○部門が今度○○に力を入れるという情報を拝見いたしましたが、この事業の世界展開の重点国はどこでしょうか?また何故その国なのか教えていただけないでしょうか?
- 先日、御社は○○株式会社との提携を発表されました。御社の歴史の中でこの手の提携は無かったかと思いますが、今後は積極的に他社提携を進めていかれるのでしょうか?
など、志望する部門や事業の「全体」に目を向けた質問をすることで、視野の広さ・マネジメント思考をアピールすることができます。
しかし、この手の質問になると人事の採用担当者では答えられない場合も多いです。この手の事業に関する質問は役員面接などのほうが評価は高そうです。
必勝パターン7:追っかけ質問で更に好感度アップ!
質問をした後、面接官が答えてくれます。その結果「はい」や「わかりました」・「ありがとうございます」では非常にもったいないです。
自分が一番聞きたいことに答えてくれたわけですから、まだまだ知りたいことはいっぱいあると思います。質問のしすぎは良くありませんが、面接官が答えてくれた回答に対して、もう一回、簡単な追っかけ質問をすることで、更に印象に残ることなります。
- ○○ということでしたが、それは・・・・
などです。
ただ、追っかけ質問は1回、多くても2回にとどめておかないと「ただの面倒な学生」になってしまいますのでご注意ください。