皆さんの憧れの企業はどういう企業でしょうか?
「マスコミ・商社・都市銀行」などは、新卒の就職活動では人気企業だと思います。
更に、皆さんが普段使われているサービスや製品の企業にも興味があるのではないでしょうか?このような企業は「コンシューマ製品/サービス企業」です。
しかし、「大企業・優良企業」にはアナタの知らない企業がまだまだ沢山あります。主に「BtoB専門の企業や」、最終製品ではない「部品メーカー」などは、相対的にコンシューマ製品企業よりも志望者数が減り、競争率が低くなる可能性があります。
目次
人気業界の求人倍率を見てみましょう
新卒採用時の「応募人数」を公開している企業は複数あります。すなわち、「新卒採用の倍率がわかる」ということです。今回は代表的な企業の求人倍率を紹介していきたいと思います。またこれらのデータは「就活四季報2016」からの引用となります。より詳細な情報は就活四季報をご購入ください。
マスコミ
在京大手キー局や新聞社で倍率を公開している企業はありませんでした。
- 読売テレビ放送 181倍
日本テレビグループの在阪局(ミヤネ屋など製作) - KADOKAWA 191倍
- WOWOW 192倍
地方のTV局等になると多少倍率は下がりますが、人気業界だけあり倍率は非常に高いです。
商社
コチラも人気業界ですね。
- 丸紅 82倍(時価総額1.23兆 2017年5月16日現在)
- 兼松 79倍(時価総額942億円2017年5月16日現在)
三井物産、三菱商事、伊藤忠商事、住友商事は、残念ながら倍率を公開していません。おおよそ丸紅に近い倍率と見ることが出来ると思います。
都市銀行・証券
都市銀行・メガバンクは公開している企業はありませんでした。
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 21倍
コンシューマ業界も人気が高い
日ごろ皆さんが利用している製品やサービスを提供している企業は、一般消費者と接点が多い企業であるため人気が高い傾向にあります。
食品業界・電機業界・自動車業界・鉄道業界など、皆さんがユーザーになっているようや業界です。
食品
- アサヒビール 総合職159倍 / 技術133倍
- 明治 総合職2,750倍 / 技術158倍
- 味の素 総合職267倍 / 技術180倍
普段目にすることが多く、知っている製品も多い大手食品業界の倍率はきわめて高いですね。
これらの企業で内定をもらうことは、かなり難易度が高いです
自動車業界
主要自動車メーカーで公開している企業はありませんでした。
- UDトラックス(日産のトラック部門) 総合職52倍 / 技術職84倍
電機メーカー
- パイオニア 総合職 30倍 / 技術職 20倍
- 象印マホービン 総合職 63倍 / 技術職 22倍
人気業界は内定もらえるのか?
さて、これらの倍率をご覧になって、どう感じられたでしょうか?
倍率20倍以上という数字は、きわめて入社が難しいといわざるを得ません。
20社も30社も受けて内定が一社ももらえない可能性もある
20社・30社も受けて、毎日採用活動に言っているのに1社も内定もらえないというアナタ。今一度自分の応募企業を見直してみてください。
超人気企業ばかり受けていてはいつまでたっても内定をもらえない可能性は十分にあります。
今一度、「自分がやりたいこと」を見つめなおし、「内定を取りに」いく戦略的な就職活動を実施しましょう。
時価総額から見る、学生が知らない大手企業・良企業とは?
「企業相手」にのみ商売をしている会社は数多くあります。普通に生活をしていれば、会社名はまず聞くことは無いような企業です。そんな企業も東証一部に多く上場しています。
- ミネビア 総合職 15倍 / 技術職 12倍
小サイズのボールベアリングシェア世界1位時価総額 7597億円 (2017年5月16日現在)
日野自動車・小田急電鉄・TOTOなどと同規模です。 - 日亜化学工業 総合職 21倍 / 技術職 4 倍
青色LEDの実用化に世界で始めて成功した企業
時価総額 非上場のため不明(一兆程度) - 日立化成 総合職 7倍 / 技術職 20倍
化学業界準大手
時価総額 6386億円 (2017年5月16日現在)
ライオン・出光興産・東宝などと同規模 - 日立金属 技術職 19倍
時価総額 6433億円 (2017年5月16日現在)
などなど探せば、倍率が1桁の大手優良企業も多く見つかります。
ポイントはB-to-Bの企業。
また私の調べたところでは「素材系メーカー」が良企業でも倍率が低い企業が多いイメージを受けました。
大手企業に入るのがいい時代ではない
就職活動は、大手企業に入ることが成功という時代は終わりました。
しかし、大手企業は中小に比べて「大きな仕事」が出来ることは事実です。また会社の安定性や安心感はありますし福利厚生も相対的に充実していると思います。会社の規模が就職活動のポイントのひとつになることは変わりないと思います。
一方で、倍率が50倍や70倍という企業ばかりをいくら受け続けても内定をもらうことは至難の業ということもご理解いただけると思います。
当然、そういう「超人気企業」にチャレンジしつつも、手堅く内定をもらいに行くことも重要です。
はっきり言って、「やりたい仕事が出来るか」は企業に入った後も、配属される部署で大きく違いますし、大手企業になれば社風も部署によって違います。
人気企業だけに惹かれず、地に足をつけ戦略的に就職活動を実施していきましょう。