同じ企業でも、希望する部署によって大きく内定率が変わります。
募集人数が多い部門を予想して、戦略的に部門を希望していきましょう。
好調な部門は人を募集する
前回、部門の大きさが大きいほど採用人数は多くなる。また、B-to-Cは学生の志望が集まり易い(競争率が上がる)とお伝えしました。
今回もう一つの基本として、
好調な部門は人を採用する / 赤字部門は人を採用しない
という基本を覚えてください。
基本的に企業は「部門毎に採算を見ている」ため、会社全体が黒字でも赤字部門の人材採用は人件費増加=経費増加になりますので、人の採用は難しくなります。
不調部門が「人を採用しない」とは表に出ない
不調な部門は「人を採用しない」は当然ですが、
「人を採用しない」は公になりません。
なぜなら、この情報を公表することは、「その事業が不調だ」と対外的に知らしめてしまうからです。
不調部門を第一志望部門として面接で熱弁をふるっても空回りに終わります。
「この学生は優秀だけど、○○部は今年人採用しないからな。」となってしまいます。
面接が順調に終わったとしても「ご縁が無かったことに。」となりかねません。
「人を採用しない部門」の情報が表に出てこない。ではどうすればいいでしょうか?
好調な部門を志望すればいい
不調な部門を志望しないためには、「好調な部門」を志望すればいいんです。
好調な部門は株主情報に記載されている
好調部門/不調部門の情報は株主向けのレポートにシッカリと記載されます。
特に好調な部門は企業もアピールしたいのでわかり易いです。
今回も前回と同じくパナソニックのアニュアルレポートを見ていきましょう
アニュアルレポート |
最後のほうに、セグメント別の状況が記載されています。
アプライアンス社
エコソリューションズ社
AVCネットワークス
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ
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赤字がマイナス要素、緑がプラス要素で書きました。
これは単年の情報ですが実際に志望を決める際は過去3年くらいの推移をみてください。
過去3年連続で調子が良くない部門は人材採用もかなり厳しい状況であると考えられます。
今回の場合であれば、オートモーティブ事業の車載デバイス系やアプライアンス社の白物家電やランドリー・クリーナー事業が好調ということが考えられます。
これらの部門は人材採用も活発なのではないでしょうか。
また逆に、太陽光発電や、コミュニケーション事業あたりは厳しいかもしれません。
これはあくまでも、管理人の良そうですので、部門志望はご自身で分析し、自己責任で決定してください。