前回、圧迫面接は「実際の仕事での理不尽な状況のシミュレーション」ということをお伝えしました。
企業は圧迫面接で状況をシミュレーションして、学生の何を見たいのでしょうか?
企業が見たいのは「機転」と「ストレス体制」
企業が圧迫面接を通じてみたいのは、「機転のよさ」と[ストレス体制」。これが大きな2つです。
事前準備できない機転のよさ
相手に何を言われても、「ポジティブに」かつ「相手の気分を害さず」に返せるかです。
志望動機や自己PRのように事前に準備したものではない、その場での頭の回転を見たい
ということです。1言でいうと、薄っぺらくなりますが「コミュニケーション能力」を試されています。
自己PRを否定されても、「でもこんないいところもありますよ」とか、
アナタはうちの会社には向いていないといわれても、「こういう部分もありますがどうですか?」など、
機転を聞かせた回答で、「気持ちよく食い下がれるか」が重要です
前の記事で圧迫面接はビジネス現場のシミュレーションと書きましたが、自己PRを、「自社製品」だと考えてみてください。
どうしても「買う気がないお客様」に、商談しなければいけないとき、「買う相手」は「あれこれ理由をつけて買うことを拒否します」。
こういう状況でアナタがどう食い下がるか、どう切り崩すかを見ているわけです。
「断る側の気持ち=面接官の攻め方」は、アナタが街で居酒屋のキャッチに捕まっているような状況を想像すれば考え易いのではないでしょうか?
実際の受け答えの案については、長くなるのでまた次の記事で記載いたします。
ストレス体制
面接官は、アナタを「怒らせよう」「困らせよう」と攻めてきます。ここでは、「ストレス体制」・「度量の大きさ」を試されています。
ビジネスの現場でも、「スグ怒る人」「すぐ泣く人」は不安で重要な客先には出せないですし、社内でも厄介者扱いされている場合が多いです。
特に、交渉・折衝が多いような業種・職種では、度量の小さい人は採りたくないのです。
是非は別として普通の面接より学生の本質を見られる可能性はある
圧迫面接は学生にストレスを与えることは事実です。向かない学生にとっては心の傷になる場合もあるでしょう。そういう意味で賛否両論ある面接方法です。
ただ、このサイトを見ていただいた方は、圧迫面接の概要や面接官の意図を理解いただけたと思いますので、ストレスを抱えることなく、圧迫面接というゲームに挑んでいただければと思います。
ある意味、事前に周到に用意できるエントリーシートや、志望動機・自己PRと異なり、圧迫面接は学生の瞬発力・自力を試すことができると考えている企業が多いということだと思います。